Editorial Article
蛍光灯のまぶしさに疲れるHSPさんへ
在宅とオフィス、それぞれの光対策
オフィスの天井に並ぶ白い蛍光灯。会議室のまぶしいLED。夕方になると目の奥が重くなり、頭がぼんやりする——HSP(繊細さん)の中には、こうした職場の光に一日中さらされて消耗している方が少なくありません。天井の照明そのものは自分では変えられないことが多いもの。だからこそ、自分のデスクまわりだけでも光の量と質を整えるという発想が役に立ちます。この記事では、在宅・出社どちらでも取り入れやすいデスクの光対策グッズを、編集部の視点で集めました。
なぜ蛍光灯で疲れやすいのか
HSPの脳は、光のひとつひとつ——天井灯のちらつき、画面の反射、白い壁のまぶしさ——を「大事な情報」として深く受け取る傾向がある、と近年の研究では説明されます(出典は記事末尾の参考欄に)。受け取る量が多いぶん処理も増えて、夕方に「目から疲れた」となりやすいわけです。弱さではなく、情報を深く処理する気質の自然な裏返しと考えられます。
対策の方向はシンプルで、「目に届く光の総量と、まぶしさの角をやわらげる」こと。手元・画面・目の3レイヤーに分けて考えるのが、この記事の整理です。
1.【在宅】手元の光を足して「明暗差」をならす
意外に思われますが、天井が明るすぎる環境でも、手元が相対的に暗いと目は疲れます。デスクライトや、自宅なら調光・調色できるシーリングを足して、視界の中の明るさのムラを減らすと、画面と紙のあいだで視線を往復させたときの負担が変わってきます。
調光・調色LEDシーリングライト
HSPさんに合いやすい理由
蛍光灯の白くて強い光が苦手なら、まず天井の光そのものを手なずける選択を。電球色〜昼光色まで連続で動かせるので、日中は白め、夜は暖色へと、その日の感覚に合わせて絞れます。「今日は光が痛い」という日の逃げ場になってくれます。
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2.【在宅】直視しない「面の光」をつくる
天井からの直下光が苦手な方は、壁や床に光を当てる間接照明を一台。在宅デスクの背後やサイドに置くと、画面と部屋の明暗差が小さくなり、視界に直接入る強い光源を減らせます。電球が直接見えない位置に置くのがコツです。
間接照明 フロアランプ(暖色LED)
HSPさんに合いやすい理由
壁や床に一度当たって返ってくる光は、角が取れてやわらかい。夜、メイン照明を消して間接照明だけにすると、部屋の空気が一段静かになります。HSPさんの定番テクニックとして、さまざまな当事者の発信で繰り返し登場する習慣です。
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3.【在宅】時間帯で色温度を切り替える
一日中同じ白い光の下にいると、夕方以降の切り替えがしにくくなります。アプリで色温度を動かせるスマート電球なら、日中はやや白め、夕方は赤みのある電球色へと、光のリズムを自分の手元で調整しやすくなります。在宅ワークのデスクスタンドに仕込んでおくと便利です。
Philips Hue スマートLED電球
HSPさんに合いやすい理由
朝は白く、夜は赤みのある電球色へ——アプリから一日の光のリズムを自分の手で設計できるスマート電球です。「決まった時刻に自動で暖色化」のような仕込みもできるので、切り替えを意志の力に頼らずに済むのが、視覚刺激に敏感な方との相性の良さです。
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4.【出社】照明を変えられない職場では「目の側」で整える
出社のオフィスでは、天井照明も電源もいじれないことがほとんど。そんなときは目の側で光を選ぶ遮光アイウェアが選択肢になります。普段のメガネの上から装着できるオーバーグラスタイプなら、コンタクト・裸眼・メガネのいずれでも使い回しやすく、強い人工光が気になる席でも取り入れやすいです。あわせて、お金をかけずにできることも意外とあります——モニタの輝度を周囲の明るさまで下げる、画面の角度を変えて天井灯の映り込みを外す、可能なら窓際・壁際への席替えを相談してみる。道具と環境調整の合わせ技が現実的です。
東海光学 Viewnal CCP/CCP400 オーバーグラス
HSPさんに合いやすい理由
国産レンズメーカー東海光学のCCP/CCP400レンズを使った遮光オーバーグラス。普段のメガネの上からそのまま掛けられるので、職場でもサッと出して使えます。屋外の日差しにも屋内の強い人工光にも一本で対応できる、出社派の現実的な相棒です。
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職場の光対策で大事なのは、「眩しい光を全部消す」ことではなく、自分のデスク半径だけでも、目に届く光を自分で選び直すこと。手元・画面・目の3レイヤーのどれか一つから始めるだけでも、夕方の疲れ方が変わってくるはずです。
よくある質問
モニターの明るさは、具体的にどれくらいまで下げれば?
数値より簡単な確認方法があります。画面の横に白い紙を立てて、画面の白と紙の白がだいたい同じ明るさに見えるところまで輝度を下げる。これで「画面だけが光っている」状態から抜けられます。最初は暗く感じても、目が慣れる数日だけ我慢してみてください。夕方以降は、OSの夜間モードで色温度も一緒に下げると、部屋の照明との差がさらに縮まります。
在宅勤務の日、いっそ天井の電気を消して手元のライトだけで作業するのはあり?
気持ちはよく分かるのですが、おすすめしません。暗い部屋で明るい画面を見ると、画面と周囲の明暗差が大きくなり、まぶしさを強く感じやすくなります。本文の言い方では「明暗差をならす」が基本方針なので、天井灯を消すなら、代わりに壁や天井に反射させる間接照明で部屋全体の底明るさを残してください。手元はモニター上部に掛けるスクリーンバーで照らすと、画面に映り込まずにデスクだけ明るくできます。
ブルーライトカットメガネは、視力が良くても作れますか?
作れます。いわゆる「PCメガネ」として、JINSやZoffなどの量販店で度なしのレンズが標準で選べて、価格も度付きより抑えめです。普段メガネをかけている人は、いま使っているメガネにブルーライトカットのコーティングを足す選択肢もあります。色味の入ったレンズは画面の色が変わって見えるため、デザインなど色の正確さが求められる仕事の人にはクリアレンズタイプが向いています。
まぶしい席を変えてほしいとき、職場にどう伝えれば?
「まぶしくてつらい」という感覚の訴えより、「画面に照明が映り込んで作業がしづらいので」という事実ベースのほうが通りやすいです。窓際の逆光や天井灯の映り込みは、誰が座っても起きる物理的な問題なので、わがままではなく作業環境の相談として扱ってもらえます。席替えが難しければ、モニターの角度調整やパーティションの相談から始めるのも手です。
関連カテゴリ
本記事で紹介した照明・スマート電球・遮光アイウェアのほか、FL-41レンズや偏光グラスなどの光対策メガネは 光・照明カテゴリ でまとめて掲載しています。あわせてご覧ください。